心の状態と食欲。
こころの状態と食欲は
シンクロしやすくて、私の場合はとても顕著に現れる。
悩みがあったり、仕事がうまく行かなかったり、人間関係がうまく行かなくてモヤモヤ、罪悪感、不安感、緊張感などがあると食欲が薄れる。
食べ物が喉を通らないというやつはこれか、と思う。
しかしながら、そんな気持ちがありながらも過食してしまう時もある。
そういう時は大抵一人の時。過食してる時も本当に美味しいと感じてるわけではなくて、その後に吐くことを前提として食べている。
美味しいもクソもねぇ、吐くために食べてるんだもん
過食嘔吐は18.19くらいの頃からはじまって、今までずっとくせになってしまった。やめようと思ってもやめられない。
吐くとスッキリするし、体力使うから吐いた後は疲れて眠れるし、太るのも抑えられるし、良いことも多い。
でも、
やっぱり普通に考えて、食べたものを吐く行為は食べ物に対して失礼だと思うし、それをわかりながらもやってしまう自分はとても罪深い人間だと考えていたこともあった。
キリスト教の7つの大罪にもあるように、人間を罪に導く可能性があるものの中に暴食、がある。
私はその暴食を何年間も続けて、しかも吐いてるんだから罪深い人間なんだと思ってしまった。
そんな昔からいけないこととされてきたことをずっと犯してるから私は不幸なんだなぁって思ってた。
こころの状態と食欲ってとてもシンクロするんだなというのが最近わかってきた。
どちらが先か、は私はわかんないけど、
誰かの手料理を食べたりするととっても美味しくて涙がいっぱい出て、それから今までなかった食欲が出てきたりする。
千と千尋の神隠しで、ちひろがハクが作ってくれたおにぎりを食べながら涙流すシーンがあるけど、まさにそれと同じような状況になったことはある。
ちひろを見る限り辛い、寂しい、不安、などの気持ちがありながらもそれをおしこめていて、でもおにぎりを食べることによって抑えていたものがほぐれ、せいしんがゆるみ、涙が出たように見える。
ただのおにぎりじゃなくてハクが気持ちを込めて作ったからそれがこころに届いたんだろう。
他人のことをみると冷静に分析できるのに自分のことになると冷静さを失ってしまう….
おにぎりを食べて泣いたあとのちひろはなんかスッキリしてて、前を向いて頑張ろうという気持ちに満ちていたけど、
なんて人間は分からない生き物なんだろうと思う
このちひろの感情がわからないわけではなくて、押し込めてたものを泣いて吐き出さないと前を向けないという人間の心の構造について、だ。
しかもそれを促したのは心許せるハクのおにぎりと、ちひろに元気になってほしいというちひろへの思いやりでしょ?
食事って、ただ腹を満たすものだけじゃないのかも。
もっともっと
食事には意味があって、大事なことがあるのかもしれないと
考えた今日だった。
おわり。